借入理由
依頼者は保険業を行なっていたが事業を停止せざるを得なくなり、収入が途絶えたために複数の仕事を行うようになりましたが、子供の授業料や生活費のために銀行や信販会社から次々と借り入れるにようになりました。
また、依頼者は子供の奨学金の保証や知人の保証などの保証債務も多額に渡っていたため、借金総額が3000万円以上となっておりました。依頼者は借金が増えすぎてどうしたらよいのかわからなくなり、とても疲れ切ったご様子で当事務所へご相談に来られました。
当事務所の方針
依頼者は家族とともに居住する自宅がありましたが、住宅ローンを支払っている途中であり自宅は残したいので、破産は避けたいとの強いご希望を持っておりました。
ただ、毎月の収入はあまり高くなく、アルバイトを掛け持ちして何とか生活を維持しておりましたので、個人再生をするにあたっては奥様の収入の一部を返済に充てるなどの協力が不可欠でした。そのことを奥様に伝え、協力の意向を示していただきましたので、給与所得者等再生手続を申し立てました。
結果
裁判所には給与所得者等再生を申し立てましたが、10%程に圧縮した返済額であっても380万円と多額に渡ることから、通常は3年のところを4年返済で行うことを申し立てました。4年返済であれば月々の返済額は8万円程に抑えることができましたので、奥様の協力を得ることで何とか月々8万円の積み立てることが可能となり、無事に再生手続は認められました。
依頼者の場合、返済原資を確保することに苦労しましたが、奥様のご協力やご本人の頑張りもあり、希望どおり自宅を残すこともできて手続も終了しました。