借入理由
依頼者の夫は脱サラをして自営業を始めましたが、当初思った程には売上が伸びませんでした。住宅ローンの支払や生活費に不足するようになり、依頼者自らもカードを使用するようになりました。
依頼者は内職や就職をするなどして、夫とともに返済に努めてきましたが、依頼者の収入に比べて毎月の返済額が大きく、夫の借金を含めると返済額は二人の収入を超えるまでになりました。これ以上の返済ができずに困ってしまったため、当事務所へ相談に来られました。
当事務所の方針
依頼者の収入からすると毎月の返済額が大きく、また夫の借金も多額に渡っており、今後、依頼者及び夫の収支が大きく改善するとは思えない状況でした。そして、依頼者自身も自己及び夫の状況を認識していたため、夫ともに自己破産をすることにしました。
また、夫が住宅ローンを設定している自宅も手放さざるを得ませんでしたが、今後支払って行くこともできないので、その点についても納得いただきました。
結果
裁判所には自己破産を申し立てました。依頼者にはめぼしい資産はなく、同時廃止手続となり、免責により借金は免除となりました。
破産申立てをしてから3ヶ月程で手続は終了しました。なお、依頼者の夫につきましても自己破産を申し立て、不動産などの資産がありましたので管財事件となりましたが、申立から5ヶ月程で手続が終了しております。